Pandora5

見てはいけません!・・・ここに書いていることは持論です

錬金術

黄金を求めて


人間とは欲深いものである
黄金に魅せられた者は卑金属から金を作り出そうと考えた
化学を意味するChemistryは錬金術と呼ばれるAlchemyに由来する

古代エジプト、ギリシアに端を発するとされる錬金術師は 中世になって卑金属を金に変える魔法の物質「賢者の石」を探し求めた
妄想的に赤い石と信じられていたがエリクサー(霊薬)と混同され色や形、固体から液体まで諸説入り乱れた
化学から逸脱した錬金術は権力者も利用し魔術や不老不死から宗教にまで影響したそうだ
いつの時代も 噂 とは怖いものである

かくして錬金術で金を作ることは叶わなかった
金を溶かす王水(濃硝酸と濃塩酸の混合液HNO₃+3HCl)を始め副産物として化学の礎ができた

技術が進歩し粒子加速器で核分裂や核融合が可能となった
水銀原子とベリリウム原子を衝突させると水銀の陽子が1つ飛び出し金を生成するそうだ?????
但し1gの金を生成するのに気が遠くなる年月と莫大なコストがかかるらしい
金に近い原子なら作れるようだ
元素の性質は陽子に引き寄せられる電子が内側の軌道(K殻)から埋まっていき最外殻電子の数(価電子)により決定される
超原子とは目的とする原子の価電子と同数の価電子を持った(性質の似た)原子を他の原子で作る
例えばジルコニウムと酸素からパラジウムに似た超原子が、タングステンと炭素から白金に似た超原子が作れるそうである ?????
簡単に金ができれば値打ちが無くなるが人間の欲望は果てしない

現代の賢者の石

黄金の輝きはさておき 1947年アメリカのベル研究所で誕生した「賢者の石」?
半導体と呼ばれるトランジスターである
材料はゲルマニウムに始まり現在では主に石英に代表されるシリコンで作られている
国内では真空管ラジオは5球スーパーラジオなどと真空管の本数を電球のように「球」で数えられていた
同様にトランジスターを6個使用したラジオは6石スーパーヘテロダインラジオなどと呼ばれ「石」で数えられていた
トランジスターは抵抗値を可変する素子でTransfer(伝達)とResister(抵抗器)の合成語
アナログ回路では電気信号の増幅(小さな電流の変化を大きくする)が目的
デジタル回路では 導通/遮断 のスイッチである

デジタル

デジタル回路は当初ハードロジックとして判定機や計数機、TVゲーム(スカッシュ専門機)等、特定の機能専用に回路設計され組立られた
初期の大型コンピューターも同様に目的の論理回路を配線盤に組立てて演算させていたが、プログラム内蔵方式になって汎用のハードウェアにプログラムで論理演算させる方法になる
現在の産業機械もよほど高速処理が必要ない限り組込型汎用コンピューターを使用してコストダウンとソフトウェアでのメンテナンス性を維持している
現在のパソコンで専用のハードウェアを使っている代表はGPU

EDPS

コンピューター(Computer)の世代は大まかに
① 1952~1957 真空管、パラメトロン(フェライトコア)、リレー
② 1958~1963 トランジスター
③ 1964~1970 集積回路(IC(Integrated Circuit))、MSI(Middle Scale Integration)
④ 1971~   マイクロプロセッサーの登場PCの時代へ

中央演算装置CPUには数百億個のトランジスターが使用されている
さすがに700億石 使用とは誰も言わないが(笑)
ICに詰め込まれたトランジスターの数を集積度といいメーカーは配線の細さをプロセスルールとして5nm(ナノメートル:10億分の1メートル)の様に発表している
ムーアの法則によれば集積回路の集積度は2年毎に2倍のペースで増加する訳だが、微細化の限界も視野に入ってきたようだ

EDPS(Electronic Data Processing System)とは、ある目的をもって集めたデータを電子的に処理して、より有効な情報を作り出すシステム
IBM社では当初から「問題解決の道具である」としている
日本ではブール代数まで周知されなかったのか電子計算機と訳されてしまった
インターネットをはじめ株価予想、気象予測、自動運転、シミュレーション、AI(人工知能)の時代となっては今更ではある
当然プログラムが無ければ何もできない
先人が決めた規則に従って数値を並べ演算させ結果を得る
その規則が解らなければ単なる0と1の羅列でWindowsなら拡張子.datファイルとなる(笑)

プログラム言語

1946年 フォン・ノイマン氏がストアードプログラム方式を提言、サイバネティックス主唱者ウィーナー氏が2進法式を提案しペンシルバニア大学のEDVACが完成した
量子コンピューターとニューロンコンピューター以外は、未だに2進法のノイマン型が主流である
プログラムは目的に必要な命令群を作りコンピューターの中に蓄積する
① プログラムは0と1が羅列した機械語である
② アセンブラ語:機械語を文字列命令(ニーモニック)で人間に解り易く
③ FORTRAN語:1954年IBM-704用にできる
④ COBOL語:1959年 事務処理用に開発
⑤ BASIC言語:1964年 機械語にコンパイルしないインタープリター型(翻訳)
⑥ C言語:1972年に米AT&Tベル研究所 現在のプログラムの基本

オペレーティングシステム

OS(Operating System)
元々はコンピューター装置の制御プログラムで独立したものでは無かった
主にアプリケーションプログラムの読み/書き/演算/描画等を受け持つプログラム
1960年代にOSと呼ばれだしたようだ
Windows、UNIX、Linax、MacOS等、特にCPUとの関係が強く装置毎に異なる
マザーボードや入出力装置のファームウェアの上に成り立っている

バグ

プログラムの不具合をバグ(Bug)と言う
プログラムのエラーには大別して2種類ある
① Syntax Error(文法エラー)命令に誤りがある
② Logic Error(論理エラー)アルゴリズムが正しくなく意図しない結果が出力される
論理エラーが厄介なのは修正(Debug)でプログラムの影響箇所が広範囲に及ぶ事もある
無限ループに陥ることもしばしば
デバッグを繰り返せば完璧なプログラムになるか?
「バグの無いプログラムは書けない」を検索すればわかる
マイクロソフトでさえ毎月OSを更新している

悪用

そもそもスタンドアローンで使用されていたコンピューターがモデムを介したパソコン通信を契機にインターネットでDataを共有するのが当たり前になった
初期は接続の設定に苦労したが 簡単に繋がる時代になると悪用する人が出没する
届いた電子メールを迷惑メールに仕分けるルールは性善説か性悪説か?
IDとパスワードで縛られ取り扱いが困難になっていくコンピューター
桁数も増え、覚えやすく他人に推測されにくいパスワードなんてそうそう思いつくわけも無く、登録直後にログインできず大パニック
ならばとパソコン任せの難解なパスワードを使用したり、指紋だ顔認証だ・・・と
暫く安泰も、パソコンが不調になれば大慌て

便利と危険は表裏一体、フィジカルなグローバル化も良い面と悪い面が拮抗する
いろんなサービスが横行し、登録したくもないSNSに誘導登録させられ危険に晒される

虚数やら量子ビットやらの暗号化技術も高度化してきた重要な技術である
Wi-fiのセキュリティーもWEP→WPA→WPA2→WPA3と進化している

運用の仕方、モラルの問題では無かろうか?
とは言ってもインターネット上は犯罪意識が薄れるのか愉快犯を含め無法者は存在している
対策に無駄な手間と費用がかかる・・・嘆かわしい

コンピューターに振り廻されていませんか?
現代の二宮金次郎のようになっていませんか?
AI(Artificial Intelligence)信者になってはいけません
ネットの世界では好奇心や欲望が理性を超えてしまった
Big Dataには決して正しい情報だけではなく、間違った情報、フェイク情報、誰かに都合の良い情報で溢れている
現在のAIではまだまだ見抜けない場合が多い
コンピューターは便利ツールとして賢く利用するもので決して電脳などに振り回されてはなりません

錬金術

トランジスター
皆様の正しい利用方法で幸せな錬金術となりますよう願ってやみません
2024年05月