Column2

空飛ぶクルマ

空飛ぶクルマ・・・空想


風も穏やかだ
空飛ぶクルマで出掛けよう
ドローンを大きくしたタイヤの無いタイプだ
軽量個体バッテリーはフル充電で航続時間は15分
高性能リングモーターによるプロペラ4基
車幅は道路レーンをはみ出しガレージからの出庫も一苦労だ
搭乗してパワーオン
クルーズシステムが起動しスタンバイに
目的地を指示する
即座に運行管理システムからルートが指示される
車体から半径15mのセーフティーサークルが赤色レーザービームで照射される

外部スピーカーからは
「離陸いたします!ご注意ください!」
「赤色セーフティーサークルの外へ退避を願います!」
「チリやホコリが舞い上がりますのでご注意ください!」
「突風や障害物の吸い込みによりバランスを崩す恐れがありますのでご注意ください!」
を繰り返しアナウンス
クルーズシステムは周囲の安全を確認し上昇モードに
モーターは唸りプロペラの風切音が轟き爆風が巻き起こる

ン~ 迷惑千万である
関西万博の目玉として注目されてはいるが
人が米俵(60kg)担ぎ上げてジャンプすることを想像すれば
斬新な浮揚技術が必要なのだろう

空飛ぶクルマについて想うこと

空飛ぶクルマは、航空機と違って、自由であるべきだ
気ままに移動でき、へリコプターとは違わなければならない
であればクルーズシステムは受動的な規制により運行管理されるのでは無く
機敏な動力性能で互いに衝突を回避し安全を確保する能動的な独立システムが理想であろう

空飛ぶ絨毯(じゅうたん)

アラビアンナイトに登場する。古代イスラエルのソロモン王が絨毯に座り風を捕まえて浮かび上がるとあるらしい
自然の風を凧のようにうけて飛ぶイメージだろうか?

雲に乗る

西遊記に登場する觔斗雲(きんとうん)は仙人の仙術だそうである
竹取物語で月よりの使者が雲に乗って降りて来る

昭和のアニメ

21世紀には自動車は空を飛んでいるものと誰もが夢を見た
30世紀から来たタイムパトロールのスーパージェッター(1965年)が乗る流星号は反重力で浮揚しマッハ15で飛行でき一体成形された強靭なボディーはゴムのように柔軟で水中から宇宙、さらには時空間を移動できるタイムマシンであった
オールマイティーな万能マシンに憧れていた時代?

映画

スターウォーズのランドスピーダー
バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアン
ハリー・ポッターのフォード・アングリア

エアーカー(1960年)

tec

第二次世界大戦後、米軍による水陸両用車の要望でアメリカのカーチス・ライト社がエアカーGEM Model 2500 Air-Carを開発する
障害物に弱く坂道が登れない等、実用化には至らなかったそうだ

ホバークラフト(1970年)

tec

圧縮空気を艇体下部のエアスカート内に噴出することで浮上航行を行う高速艇である
水陸両用で、干潟や泥地でも高速で移動できる
燃費は、ヘリコプターに次ぐ悪さで、騒音も大きく、大型化も難しい
エアースカートのメンテナンスも面倒で運用が難しいようである
2024年 大分空港ホバークラフトで訓練中にガードレールや壁に接触させる事故があった
エアーカー、ホバークラフト共に浮揚状態でのコントロールは難しいそうだ

ドローン型

正式にはeVTOL(電動垂直離着陸型無操縦者航空機)と称し、電動、垂直離着陸、自動操縦の三条件で空を移動する機体とある
ドローン(Drone:雄のミツバチ)と呼ばれる無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle)を大きくして乗用化
モーターとバッテリーの性能向上+自動運転技術により支えられている
タイヤが無いので「空飛ぶ車」では無く「空飛ぶクルマ」と呼ぶそうだ
eVTOLはヘリコプターの回転翼を分散化したと考えると
ものすごい風圧だし、歩行者、建築物、電柱、電線・・・とても都会で運行できるとは思えない

蜂のまね

蜂の羽は体の割に小さい
空気の渦を上手に利用して飛ぶらしい
自然界でバランスされたサイズ、そのまま大きくしても飛べない

磁力による浮揚

リニアモーターカーが代表である
常温超伝導による強力な磁力が必要だそうだ
道路に磁気レールを埋設するのも大変である
地域によっては地下鉱物の磁力を利用する方法もあるとやら???
いずれにせよ空を飛ぶと言うよりは地面から浮くというイメージ
強力な磁場が与える人体やその他のシステムへの影響も怖いですが

反重力

地球上の物体には地球の引力と地球の自転による遠心力が働いている
地球上での重力とは引力と遠心力の合力である
物事、作用があれば反作用がある的な架空の力である
映画スターウォーズに登場するランドスピーダーはリパルサーリフト(Repulsorlift)(リパルサー・フィールド=反重力放射)によって物体を浮揚させる架空技術だそうである???
重力がコントロールされると怖いですよね


鳥はいいですね

2024年10月